日本経済サバイバルプラン - 2
不良債権の抜本的処理と金融再生、産業再生、都市再生、そして資産デフレの是正へ・・・負の連鎖を断ち切るために・・・
(1)厳しい自己査定と引当の厳格化(不良債権の実態に対する信認の回復)
- 不良債権処理については、この3年間に米国SEC基準と同じ開示基準の適用、厳格な自己査定の実施、償却・引き当てルールの充実・強化、検査マニュアルに基づく検査の充実・強化が行われてきた。
- その結果、第3、第4分類債権については、十分な引当が実施されてきたほか、債権売却(バルクセール)、債権放棄、競売の促進などにより、3年間で10兆円を直接償却。
- 一方で、開示基準適用の一層の厳格化が進み、また経済情勢の悪化もあって、リスク管理債権はむしろ増加して32兆円となっている。
- マーケットは、金融機関が、特に問題企業について経営状況を十分に把握していないために破綻懸念先であるべき先を要注意先としているのではないかとの疑念をぬぐえない。それらを払拭するため、特に要注意先債権に着目し、産業を取り巻く経済状況を踏まえた厳正な債務者分類と引当を実施。さらに実効性を高めるため、厳正な外部監査を求めるとともに、金融庁による再検査を速やかに実施。
関連項目
日本経済サバイバルプラン - 2