須賀川市民交流センター
「tette(テッテ)」
須賀川市は、東日本大震災で未曾有の被害を受け、特に市街地中心部では、市民生活の核となる総合福祉センターも使用不能となり、復旧・復興の具体的道筋をどう描くか、財源確保も含めて喫緊の課題であった。復興大臣の根本匠は、橋本克也須賀川市長から「国の支援を!」と強い要請を受けた。
そのとき、匠が動いた!
根本は、復興交付金の市街地再開発事業の活用のみならず、「ほかの事業が活用できるのではないか」と国土交通省幹部と協議。須賀川市が平成26(2014)年3月に、震災後では県内で初めて中心市街地活性化基本計画を作成、内閣総理大臣の認定を受けていることに着目し、社会資本整備総合交付金の「暮らし・にぎわい再生事業」による特例措置も活用できる道筋をつけ、国の支援をさらに積み上げ、総事業費約78億円の8割超について国費での支援を実現する。
平成31(2019)年1月に開館した市民交流センター「tette(テッテ)」は、総合福祉センターがこれまで担ってきた機能を継承するだけでなく、新たに図書館、公民館、賑わい機能も併せ持つ複合施設として、「市民文化復興のシンボル」さらには「中心市街地活性化の中核施設」としての役割を担っている。