国道118号「鳳坂トンネル」
国道118号の鳳坂トンネルは、根本匠が復興大臣であった平成25(2013)年3月、福島県の復興計画に「復興まちづくり・交流基盤強化プロジェクト」の「地域連携道路」として初めて位置付けられ、社会資本整備総合交付金(復興枠)での事業がスタート。ところが、復興大臣退任後の平成27年6月、復旧・復興事業の進展を背景に復興は新たなステージを迎え、社会資本整備総合交付金(復興枠)で実施可能な事業について全県を対象としていたものを東北縦貫自動車道の東側に絞り込みたいとの方針が打ち出される。
そのとき、匠が動いた!
「国道118号の鳳坂トンネルは、東北縦貫自動車道の西側に位置するので、平成28年度からは社会資本整備総合交付金(復興枠)を活用できなくなるおそれがある」。福島県知事の内堀雅雄から強い要請を受けた根本匠は、直ちに復興庁、国土交通省と協議。東北縦貫自動車道の西側についても、路線を一本ずつ精査し、必要な道路について社会資本整備総合交付金の復興枠の対象として事業を推進させることとした。
鳳坂トンネルについても、「中通り(天栄村)と会津(下郷町)をつなぎ、年間を通して安全で円滑な交通を確保するためには、できる限り地元負担を軽減し、早期に竣工させなければならない道路」として社会資本整備総合交付金(復興枠)での整備を継続することができ、令和4(2022)年11月に無事開通した(総事業費100億円、全長3.4km)。開通式には、天栄村長添田勝幸らと満面に笑みをたたえる根本の姿があった。