大槻ふれあいセンター
郡山市西部に位置する大槻町は、東西南北に幹線道路が走っているため利便性が高く、近年、新興住宅地として急速に発展したが、大槻公民館と大槻行政センターは、昭和45(1970)年の建設で施設が老朽化。旧市街にあるため道幅が狭く事故の危険性も高いことから、町のほぼ中央に行政センターや公民館、図書館など複数の機能を1箇所にまとめた「ふれあいセンター」形式で移転する計画が立案される。だが、財源の裏付けに乏しく、計画は思うように進まない。
そのとき、匠が動いた!
大槻町には陸上自衛隊の郡山駐屯地があり、防衛省は周辺の皆さんの生活向上のために生活環境施設の整備に助成を行っている。地元代表の鈴木光二らから、「大槻ふれあいセンター」の整備の要請を受けた根本匠は財源としてこの助成措置に着目。地元選出の代議士の使命として防衛省と直接交渉を行った結果、「(当初は)ミサイル防衛システムの配備を優先するので補助金は難しい」が、次年度については「助成できる」との確約を取りつけ、防衛省の補助金を建設事業費に充当することができたのだ。行政センター、公民館、中央図書館大槻分館の3つの機能を有した「郡山市大槻ふれあいセンター」は平成21(2009)年7月6日にオープン。これだけ大規模な施設は、駐屯地が立地する防衛省の予算だから実現できたわけだが、防衛省の施策にも精通した根本の存在が大きいことは言うまでもない。