「あだたら清流センター」
下水道事業
阿武隈川上流流域での水質悪化を防ぐため昭和49(1974)年に下水道整備総合計画が策定され、県中と県北では整備が進み供用が開始されたが、その中間に位置する旧・二本松市と旧・安達町の下水道は未整備で、早急な対応が望まれていた。平成2(1990)年に「阿武隈川あだたら流域下水道基本計画」が策定される。
そのとき、匠が動いた!
4年後の平成6年から造成工事がスタート。4年後の平成10(1998)年10月に運転を開始し、両市町で下水道が利用可能となった。
この事業には、さまざまな工夫がある。「下水道のイメージアップを図るため『浄化センター』ではなく『清流センター』とし、終末処理場については城下町・二本松に相応しい外観デザインにした」と、建設省で下水道ビジョンを策定した経験を持つ根本匠は言う。
“あれが阿多多羅山、あの光るのが阿武隈川・・・(高村光太郎「智恵子抄」より)”「ほんとうの空」と「ほんとうの阿武隈川」を取り戻す契機となった事業であった。