郡山湖南線
三森峠改良事業
郡山湖南線は、郡山市と会津若松市をつなぐ県中地区の横軸を形成する道路であると同時に、湖南町・逢瀬町の住民の方々にとっては雇用・医療・福祉等の面で郡山市中心部に通じる、欠かすことのできない道路である。しかし、峠部は道幅が狭く、急勾配で急カーブが連続するため、昭和58(1983)年度にバイパスの事業化が決定。三森トンネルや三森大橋を含む第Ⅱ工区(全長2,700m)が、平成4(1992)年にまず開通する。
そのとき、匠が動いた!
平成5(1993)年の初当選時から郡山湖南線早期開通の要望を受けていた根本匠は、湖南の大山孝を会長とする郡山地域道路整備促進期成同盟会の先頭に立って、建設省出身の知見を生かし、郡山湖南線の重要性と早期開通の必要性を同省の道路局長らに働きかけ続ける。その甲斐あって継続的に予算を獲得でき、令和3(2021)年11月に長年の懸案だった郡山湖南線三森バイパスが全線開通。旧道と比べ通行時間が約26分短縮、冬場でも安全に走行できるようになり、湖南地区の通勤や通学、医療・福祉等における定時制や安全性の確保、地域間の交流促進にも大きな効果が期待できることとなった。地域にとってトンネルは「悲願」であり、建設省から三重県に土木部監理課長として出向、地方行政を経験した根本にはその心情がよく分かる。